ヴェネツィア旅行の予算を左右する、日帰りと宿泊の意外な違い

ミラノやフィレンツェに泊まって、ヴェネツィアには列車で日帰りで行く。ヴェネツィアの島内のホテルは高いので、イタリア旅行の節約術としてよく紹介される回り方です。

ミラノからは高速列車で2時間半ほど、フィレンツェからでも2時間ほど。朝早く出れば、運河の街を一日歩いて、夜には安い宿に戻れます。

ただ、この「日帰りのほうが安い」という計算は、ヴェネツィアでは少し変わってきています。

日帰りの人だけが払う「入島料」

ヴェネツィア市は2024年から、日帰りの観光客から**「アクセス料(Contributo di Accesso)」**、いわゆる入島料を取る試みを始めました(ヴェネツィア市 Access Fee 公式ポータル)。

2026年の仕組みは、次のとおりでした。

対象日に日帰りでヴェネツィアの島に入る人は、事前にポータルで支払い、QRコードを受け取っておく必要があります。

泊まる人は、払わない

一方で、ヴェネツィア市内に泊まる人は、入島料を払いません。宿泊者はホテル代と一緒に宿泊税を払っているからです。

ただし、「何もしなくていい」わけではありません。宿泊者も、ポータルで**「免除」の登録をして、無料のQRコードを受け取る**必要があります。宿泊先の情報を入力し、到着日から出発日までの免除のQRコードを発行してもらいます。

日帰り 宿泊
入島料(対象日) 5〜10ユーロ 不要
事前の手続き ポータルで支払い ポータルで免除の登録
宿泊税 なし ホテル代と一緒に支払う

2027年は、日数も金額も変わるかもしれない

2026年の対象期間は7月で終わりました。2027年の対象日はまだ発表されていませんが、市は60日を超える可能性があるとしています。金額の引き上げも議論されています。

春から夏のヴェネツィアを計画しているなら、日帰りと宿泊の差は、これまでより大きくなるかもしれません。

島に泊まるなら、荷物は背負える形に

ヴェネツィアに泊まる場合、もう一つ気をつけたいのが荷物です。

駅を出ると、ホテルまでは車の入れない、橋と階段の続く道を歩くことになります。島の中にはたくさんの橋があり、その多くは階段の上り下りです。大きなスーツケースを持ち上げながら何度も橋を渡るのは、想像以上に大変です。

写真: Jcornelius / CC BY-SA 4.0

キャスターで転がすこともリュックとして背負うこともできるリュックになるキャリーバッグなら、平らな道は転がし、橋の階段では背負って両手を空けられます。

計画を立てるときのチェックリスト

日帰りのほうが安い、とは限らない。ヴェネツィアでは、泊まるかどうかで払うお金も、必要な手続きも変わります。

ヘッダー写真: Martin Falbisoner / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)