青春18きっぷで節約旅行を考えている人が見落としがちな新しいルール
冬休みに、普通列車だけで遠くまで行く。青春18きっぷは、時間はあるけれどお金はあまりない、という旅の強い味方です。
きっぷは1枚で5回分。ひと冬のうちに、好きな日を選んで使える。今週末は日帰りで温泉へ、来月は友だちと2人で2回分ずつ。そうやって少しずつ使い切るのが、青春18きっぷの定番の楽しみ方でした。
もし、昔の記憶のまま今年の冬の旅を計画しているなら、一度立ち止まったほうがいいかもしれません。
2024年の冬に、仕組みが変わった
青春18きっぷは、2024年の冬から大きく変わりました。2026年も春・夏・冬に発売され、値段とルールはこの新しい形のままです。
| 以前 | 現在 | |
|---|---|---|
| 種類 | 5回分(12,050円) | 3日間用(10,000円)/5日間用(12,050円) |
| 使う日 | 期間内の好きな日 | 連続する3日間か5日間 |
| 何人で使えるか | 1枚を複数人で分けられた | 1枚は1人だけ |
| 改札 | 駅員のいる改札で見せる | 自動改札も通れる |
(JR東日本ほかJR各社の発表による。2026年冬の利用期間は12月11日〜2027年1月11日)
5日間用の値段は以前と同じ12,050円です。変わったのは、その使い方のほうです。
「好きな日に1日ずつ」が、できなくなった
いちばん大きな変化は、連続した日にしか使えないことです。
5日間用を買ったら、使い始めた日から5日続けて使います。途中で1日休んでも、その日は使ったものとして数えられます。
つまり、こういう使い方はできなくなりました。
- 週末ごとに1日ずつ、日帰り旅行に使う
- 3回分だけ使って、残りを友だちに譲る
- 2人で同じ1枚を使い、それぞれ2〜3回分ずつ乗る
「冬休みのうち、行きたい日にちょこちょこ使う」つもりで買うと、思ったほど元が取れないことになります。
1日あたりの値段で、計算し直す
新しい青春18きっぷで得をするかどうかは、連続して何日、どれだけ乗るかで決まります。
- 3日間用:1日あたり約3,333円
- 5日間用:1日あたり2,410円
1日の移動が片道3,000円にも届かない旅なら、普通にきっぷを買ったほうが安いこともあります。逆に、連続する数日で遠くまで行き、毎日長く乗るなら、今でも大きな節約になります。
日帰りを何度か、という使い方よりも、連泊しながら毎日移動する旅に向いたきっぷになった、と考えると計画を立てやすくなります。
一日中、普通列車に乗る準備
連続して何日も普通列車に乗り続けるなら、車内で過ごす時間はかなり長くなります。
写真: MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0
地方の普通列車には、座席にコンセントがない車両が多くあります。乗り換えの時刻をスマートフォンで調べ、写真を撮り、地図を見ながら一日過ごすと、夕方には電池が心もとなくなります。
- モバイルバッテリー:乗り換え検索や地図を一日中使っても安心できる。容量10,000mAh程度で、スマートフォンをおよそ2回充電できるものが扱いやすい
- ネックピロー:ボックス席や長いロングシートで、何時間も座り続ける移動の疲れを和らげてくれる
きっぷを買う前に決めておくこと
- 旅は連続した3日間か5日間に収まるか
- 同行者がいるなら、人数分のきっぷを買う前提で予算を組んだか
- 1日あたりの運賃が、3日間用なら約3,333円、5日間用なら2,410円を超えるか
青春18きっぷは、今も普通列車の旅を大きく安くしてくれる切符です。ただし、それは「連続して、1人で、たくさん乗る」旅の場合に限られるようになりました。
ヘッダー写真: MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)