ビザ不要のマレーシアでも、出発3日前にやるべきことがある

日本のパスポートがあれば、観光でマレーシアに行くのにビザはいりません。LCCならクアラルンプールまでの航空券は安く、ホテル代も手ごろ。準備は航空券とホテルだけで十分——そう考えて出発の日を迎える人は少なくないはずです。

けれど、ビザが不要であることと、出発前に何もしなくていいことは、同じではありません。

「ビザはいらない」と「何もしなくていい」のあいだ

マレーシアでは2024年1月から、外国人旅行者に**マレーシア・デジタル到着カード(MDAC)**の提出が求められています。かつて機内で配られていた紙の入国カードを、オンラインに置き換えたものです(マレーシア入国管理局の案内)。

ビザとは別の手続きなので、ビザが免除されている日本人も対象です。免除されているのは、シンガポール国民や外交旅券を持つ人など、ごく一部に限られています。

入力するのは、氏名やパスポート番号、到着日、フライト、滞在先といった基本的な情報で、手数料はかかりません。数分で終わる手続きです。

早すぎても受け付けてもらえない、3日という窓

MDACでいちばん意外なのは、提出できる時期です。

入国管理局は、到着の3日前(72時間)以内に提出するよう定めています(在英マレーシア高等弁務官事務所の案内)。それより前には受け付けてもらえません。

几帳面な人ほど、航空券を取った日に、ついでに済ませてしまおうと考えます。けれどMDACは、それができない手続きです。旅行の1か月前に「あとでやろう」と思ったまま、出発前日の荷造りに追われて忘れてしまう。3日前という窓は、そういう抜け落ち方をしやすい時期に開きます。

入力先は、入国管理局のimigresen-online.imi.gov.my/mdac/mainです。無料の手続きなので、支払い画面が出てくるサイトは公式ではありません。

出発3日前のアラーム

マレーシアの入国で求められる準備は、実はそれほど多くありません。ビザは不要で、MDACも数分で終わり、お金もかかりません。

ただ、その唯一の準備が「早すぎても受け付けない」という窓に挟まれています。航空券を取ったその日に、出発3日前の日付でスマートフォンのカレンダーへ「MDAC」と一行入れておく。準備の少ない国だからこそ、その一手間が旅の入口を左右します。

ヘッダー写真: Bahnfrend / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)