ロンドンの地下鉄、オイスターカードを買う前に財布の中を確認して

ヒースロー空港から地下鉄のピカデリー線へ向かう通路の途中に、券売機が並んでいます。ロンドンの地下鉄に乗るなら、まずオイスターカード。ガイドブックにも旅行ブログにも、そう書いてあります。紙の切符より運賃がずっと安く、乗るたびに改札の黄色い丸にかざすだけ。ロンドン旅行の「最初の買い物」として、すっかり定番になっているカードです。

券売機の画面で「Oyster」を選び、チャージする金額を決める。その前に、画面にはカードそのものの代金が表示されます。

カード代は、返ってこない

オイスターカードは、チャージした金額とは別に、カードの発行料がかかります。この発行料は返金されません。しかも2025年9月に、それまでの7ポンドから10ポンド以上に値上げされています(Visit London Oyster card guide)。

節約のために買ったカードなのに、乗る前からまず10ポンドが出ていきます。

それでも、紙の切符より安く乗れるなら仕方がない。そう考えて、多くの旅行者はカードを買います。

黄色い丸にかざしているのは、オイスターだけではない

改札で前の人の手元を見ていると、オイスターカードではなく、普通のクレジットカードやスマートフォンを黄色い丸にかざして通っていく人がたくさんいます。

写真: Oxyman / CC BY 2.5

ロンドン交通局(TfL)の改札は、タッチ決済(コンタクトレス)に対応したクレジットカードやデビットカード、スマートフォンをそのまま読み取ります。そして、運賃はオイスターと同じです。一日や一週間に払う金額の上限(キャップ)も同じように適用され、上限に達すると、その日はそれ以上請求されません(TfL Fare capping)。

つまり、日本から持っていくクレジットカードにタッチ決済のマーク(電波のような4本線)が付いていれば、オイスターカードと同じ運賃で、カード代を払わずに乗れるということです。

財布の中の一枚を、最初から最後まで

タッチ決済で乗るときに気をつけたいのは、一つだけです。同じ一枚を使い続けること。

上限額は、改札にかざしたカードやスマートフォンごとに計算されます。朝はクレジットカード、午後はスマートフォンと使い分けると、別々の利用者として扱われ、上限の恩恵を受けられません。財布の中のカードとスマートフォンを一緒に改札にかざすと、意図しない方から引き落とされることもあるので、使う一枚だけを取り出してかざします。

出発前に確かめておくのは、次のことだけです。

ヒースローの通路で券売機の列に並ぶ前に、財布の中を一度のぞいてみる。そこにマークの付いたカードがあれば、10ポンドはそのまま手元に残ります。

ヘッダー写真: TheFrog001 / CC0(Wikimedia Commons)