ホノルル空港からワイキキへの移動費を抑えたい人に朗報、2025年秋に変わった路線バスのルール
ハワイ旅行の準備でホノルル空港からワイキキへの行き方を調べると、路線バス「TheBus(ザ・バス)」について、正反対の説明に出会うことがあります。
「スーツケースは持ち込めないので、空港からはタクシーかシャトルを」。 「スーツケース1個までなら、そのまま乗れます」。
どちらかが間違っている、というわけではありません。書かれた時期が違うのです。そして2026年のいま、ホノルル市の公式な案内に従うなら、答えは後者です。ただし、その案内には「一時的な」という言葉がついています。
膝の上に載るものしか、乗せられなかった
長いあいだ、TheBusの荷物のルールは旅行者に厳しいものでした。持ち込めるのは、膝の上か座席の下に収まる大きさの荷物まで。目安は22×14×9インチ(約56×36×23cm)、つまり機内持ち込みサイズのバッグです(TheBus 荷物のルール)。チェックインが必要な大きさのスーツケースは、この時点で対象外でした。
空港から出る路線バスがあるのに、旅行者はほとんど使えない。2024年には地元メディアが「空港へはTheBusで。ただし荷物は置いてきて」という見出しで、この矛盾を取り上げています(Honolulu Civil Beat)。「空港からの路線バスはスーツケース不可」という説明は、この時代のものです。
2025年10月16日、鉄道が空港に着いた日にルールが変わった
転機になったのは、ホノルルの新しい高架鉄道「スカイライン」です。2025年10月16日、スカイラインの第2区間が開業し、空港の駅(レレパウア駅)まで列車が走るようになりました。
写真: Musashi1600 / CC BY 4.0
同じ日、TheBusは荷物のルールを一時的に変更しました。すべての路線で、標準的なスーツケース1個と、機内持ち込みサイズの小さなバッグ1個を持って乗車できる、というものです。荷物は自分の前か横に置き、通路をふさいだり、座席を占領したり、ほかの乗客の安全や快適さを妨げたりしてはいけません。このルールは、空港を発着する便も含めてTheBusとスカイラインの両方に適用されます(TheBus 荷物ルールの一時的変更)。
地元紙の読者相談コーナーにも「もうTheBusに荷物を持ち込めるのか」という質問が寄せられ、この変更が紹介されました(Honolulu Star-Advertiser)。
それでも、乗る前に確かめておきたい三つのこと
では、スーツケースを転がして空港のバス停へ向かえばいいのか。基本的にはそうです。ただ、日本を出る前に確かめておきたいことが三つあります。
一つ目は、ルールが「一時的」なままであること。 TheBusの告知は、いまも「Temporary Change(一時的な変更)」という名前です。恒久的なルールになったのか、元に戻るのか、終わりの日付は示されていません。出発の前に、TheBusの告知ページがまだ同じ内容かどうかを一度開いて確かめておくのが確実です。旅行ガイドやブログには、変更前の「スーツケース不可」という説明がいまも多く残っています。
二つ目は、「1個」の意味。 一人が持ち込めるのは、スーツケース1個と小さなバッグ1個です。家族旅行で大きなスーツケースを2個ずつ持っている、ゴルフバッグやサーフボードがある、という場合は、このルールの外に出ます。荷物の数で、選ぶべき交通手段が変わります。
三つ目は、混み具合。 ルールは「通路をふさがないこと」を条件にしています。空港からワイキキ方面へ向かう便は地元の人の通勤・通学にも使われていて、時間帯によっては車内に荷物を置く余裕がなくなることも考えられます。大きなスーツケースを抱えて立ったまま長く揺られるのは、長いフライトのあとには楽ではありません。
空港からの乗り方は、バス停の場所から
実際に乗るときの流れも押さえておきます。ハワイ州の空港公式サイトによると、TheBusの空港のバス停は、レイスタンドの東側、アラ・オナオナ通りにあり、スカイラインのレレパウア駅の前です。ワイキキ方面へは20番のバスが走っています(ダニエル・K・イノウエ国際空港 The Bus and Skyline)。
運賃は現金か、交通系ICカードの「HOLOカード」で払えます。スカイラインに乗るにはHOLOカードが必要で、HOLOカードなら最初にタッチしてから2時間以内はTheBusとスカイラインを無料で乗り継げます。現金払いでは乗り継ぎはできません(同)。スカイラインは2026年時点でワイキキまでは延びていないので、ワイキキへ向かうなら、空港から直接バスに乗るのがいちばん単純です。
スーツケースの数で、空港からの足を決める
こうして見ると、「空港から路線バスはスーツケース不可」は、もう正しい説明ではありません。けれど「誰でもスーツケースを持って乗れる」とも言い切れない。一人でスーツケース1個なら路線バス、荷物が多い家族旅行や深夜の到着ならタクシーや配車アプリ、シャトル——判断の分かれ目は、所要時間でも料金でもなく、スーツケースの数です。
出発の前日に、TheBusの告知ページを一度開いてみる。その内容が変わっていなければ、ワイキキまでの足は、空港のバス停から始められます。
ヘッダー写真: Musashi1600 / CC BY 3.0 US(Wikimedia Commons)